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2022.10.25
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【解説】2022年10月11日付IBM Power関連の製品発表

【解説】2022年10月11日付IBM Power関連の製品発表
【解説】2022年10月11日付IBM Power関連の製品発表

去る10月11日、日本アイ・ビー・エム株式会社よりIBM Power関連でまとまった製品発表がありました。この中から、IBM i ユーザーに関係がありそうなものをピックアップして解説します。

▼【製品発表】IBM は、一部の IBM Power テクノロジー・ベースのサーバーに対して拡張されたハードウェア機能を提供します

レター番号:JG22-0099
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/9/760/JAJPJG22-0099/index.html
Power10 スケールアップ、IBM Power10 スケールアウト、および IBM Power9 スケールアウト機能追加の発表。効力発生日2022年10月29日,12月9日,2023年2月17日

この発表では、Power10/Power9関連のハードウェアで機能追加の発表がいくつもなされていますが、特にIBM i ユーザーに影響がありそうなものは以下となります。

S1022sでIBM iのNativeサポート開始
この7月にPower10搭載のスケールアウトサーバーが発表になった際に、S1022sサーバーでのIBM i はVIOS上でしかサポートされませんでした。今回の発表により、S1022sでもVIOS不要でネイティブ環境でIBM i をサポートすることが可能になります。 S1022sサーバーは4コア2ソケットマシンとなり、IBM i のプロセッサーグループはP10となります。

スケールアウト・サーバーで人気のモデルS1014と比較してS1022sの大きな特徴としては拡張性があることです。S1014モデルのPCIスロットは本体に5個、プロセッサーグループP10の場合には拡張IOドロワーを接続可能ですが、それでも搭載可能なPCIスロット数は最大10個までとなります。
一方S1022sは本体で10スロット、また2ソケットマシンなのでPCIスロットは最大30まで拡張が可能です。

PCIスロットを沢山必要とする構成の場合、S1022sをお勧めします。 ただし、NVMeについては、S1014が最大16個まで搭載可能なのに対し、S1022sは最大8個までとなっているのは注意が必要ですが、NVMeは一つで6.4TBと大容量のものまであるのでこれはあまり大きな問題にはならないかもしれません。
むしろ最大の注意事項は、(発表当初から言われていることですが)S1022sサーバーは奥行きが長いため、IBMラックに搭載する場合でもオプションのRack Extentionが必要になることでしょうか。
既設の他社製ラックにS1022sを搭載する場合は、リアドアが閉まらないなどのケースがありえますので要注意です。

もうひとつの注目ポイントは、Power10サーバーにおける「PCIe3 4-port 10GbE BaseT RJ45アダプター(#EN2W/#EN2X)」のサポートです。今回IBM i 環境ではVIOS経由でのサポートとなりますが(今後ネイティブサポート予定)、このアダプターでは1Gb/10Gb自動切換えが可能になります。従来IBM i 環境での10GbEのサポートは2ポートのみで、RJ45のためには別途有償コンバーターの購入が必要でしたので、コンバーター要らずでかつ4ポート提供する当アダプターのネイティブサポートが待たれます。

▼【製品発表】IBM は、 IBM i システム・サブスクリプション・オファリング 向けにハードウェア機能の拡張を提供します

レター番号:JG22-0150
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/0/760/JAJPJG22-0150/index.html
サブスクリプションモデル機能追加の発表。効力発生日:2022年10月21日

今年の9月6日付で発表になったIBM iのサブスクモデルでは、3年/4年/5年モデルが提供されておりましたが、そのハードウェア構成は決め打ちで、4年ラックモデルでしかネットワークカードや接続するテープ装置/RDXなどの周辺I/Oを追加構成できませんでした。それが今回の発表により、I/Oフィーチャーの追加、変更やIBM i ライセンスの追加構成が3年、5年モデルでも可能になりました。

⇒併せて読みたい「IBM i サブスク・モデルの登場」
https://www.i-cafe.info/column/product/20220921_ibmi_subscription

▼【製品発表】IBM i 7.5 Technology Refresh 1: 新たなレベルの統合されたシンプルさを実現します

レター番号:JP22-0340
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/0/760/JAJPJP22-0340/index.html
IBM i 7.5 TR1の発表。効力発生日:2022年12月2日,12月16日

▼【製品発表】IBM i 7.4 Technology Refresh 7:新たなレベルの統合されたシンプルさを実現します

レター番号:JP22-0341
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/1/760/JAJPJP22-0341/index.html
IBM i 7.4 TR7の発表。効力発生日:2022年12月2日,12月16日

今年の5月に発表になったIBM i 7.5 に新しいTR1が提供されます。また同等の機能はIBM i 7.4 ではTR7で提供されます。 すでにiWorldではIBM i チーフ・アーキテクトSteve Willのブログにてその概要をお伝えしておりますが、

  • DB2 for i Geospatial Dataサポート
  • Power10サーバー上のNVMeのパスワード保護
  • ZLIBアルゴリズムによる主記憶域ダンプの圧縮
  • Navigator for i の機能拡張
  • Merlinデバッガー機能の追加
  • IBM i 7.4でも保管コマンドでのZLIBアルゴリズムを利用したデータ圧縮可能
などが主だった機能となります。

⇒併せて読みたい「You and i ― IBM i 7.5 TR1, 7.4 TR7などの発表」
https://www.i-cafe.info/column/serials/20221014_youandi_ibmi

▼【営業活動&サポート終了】ソフトウェアの営業活動終了およびサポート終了: IBM Db2 Web Query for i

レター番号:JP22-0372
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/2/760/JAJPJP22-0372/index.html
営業活動終了:2023年4月28日、サポート終了:2023年10月31日反映。後継製品有り。

▼【製品発表】IBM Db2 Web Query for i は、バージョン 2.4.0 でデータ・アナリティクスおよびレポート作成を拡張します

レター番号:JP22-0371

IBM Db2 Web Query for i 2.4.0の発表。効力発生日:2022年12月16日

WebQuery 2.3の営業活動終了(2023年4月28日)、サポート終了(2023年10月31日)と後継バージョン2.4の発表がありました。V2.4 における主な機能拡張としては

  • Standard Edition :カスタマイズされたポータルまたはホームページを作成、頻繁に使用するレポートとダッシュボードへのナビゲーションを簡素化
  • 新しいホームページ
  • デザイナーの新しいダッシュボード/視覚化ビルダーの改善
  • EZ-Report の強化(テーブルやファイル、または SQL ステートメントに関するメタデータ シノニムおよびレポートの作成を自動化)
  • IBM i 7.4 以降をサポート
などがあります。

この他にも、AIX 7.3 TL1の発表や、PowerVMやvHMCの機能拡張、PowerHAのサブスク対応、PowerVSの機能拡張などが同時に発表されております。ご興味のある方は以下のLINKより発表レターをご確認ください。

2022/10/11 付その他の発表

▼【営業活動&サポート終了】IBM for AIX

レター番号:JP22-0373
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/3/760/ENUSJP22-0373/index.html
IBM AIX 7 Enterprise Edition1.6、1.7、1.8及びその他ソフトウェアの営業活動およびサービスを終了の発表。
営業活動終了:2022年12月2日、サポート終了:2024年4月30日反映。後継製品有り。


▼【製品発表】IBM AIX 7.3 TL1、 IBM AIX 7.2 TL5、 IBM AIX 7 Standard Edition、 IBM AIX 7 Enterprise Edition 1.9、 IBM Private Cloud Edition 1.9、および IBM Private Cloud Edition 1.9 with AIX 7 が更新され、機能拡張されました

レター番号:JP22-0333
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/3/760/JAJPJP22-0333/index.html
IBM AIX、および IBM Private Cloudの各エディション機能追加の発表。効力発生日:2022年12月2日


▼【製品発表】IBM PowerVM Enterprise Edition、 IBM PowerVM for Linux 、 IBM PowerVC、 IBM PowerVC for Private Cloud、 IBM Power virtual Hardware Management Console、および IBM Cloud Management Console は、アップデートと機能拡張を提供します

レター番号:JP22-0335
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/5/760/JAJPJP22-0335/index.html
IBM PowerVM、IBM Power vHMC、PowerVCおよびCMCなどの機能追加の発表。効力発生日:2022年11月18日,12月2日


▼【製品発表】IBM VM Recovery Manager および IBM PowerHA SystemMirror が新しいサブスクリプションおよび拡張機能を提供します

レター番号:JP22-0336
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/6/760/JAJPJP22-0336/index.html
サブスクリプションおよび拡張機能の発表。効力発生日:2022年12月2日,12月9日

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