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2023.01.09
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DX推進の決め手は IBM i のモダナイゼーション!

DX推進の決め手は IBM i のモダナイゼーション!
DX推進の決め手は IBM i のモダナイゼーション!

株式会社ミガロ.様 ご提供記事

近年、DXの話題が新聞などで頻繁に取り上げられていますが、DXへの取り組みは今後の企業競争力の鍵を握る重要な要素と言えるでしょう。多くのIBM iユーザー企業様でもDXを推進中との声をよく伺います。

本コラムでは、IBM i(AS/400)は決して「レガシー」などではなくDX推進の中心になり得ることをご説明し、DXの決め手となるIBM iのモダナイゼーションを提案いたします。

DXとは?

DXのDはデジタル、Xはトランスフォーメーション(変革)を指します。代表的な定義は以下のとおりですが、DXとは、デジタル技術を使ってビジネスに「変革」をもたらすこと、と考えてよいと思います。

The digital transformation can be understood as the changes that the digital technology causes or influences in all aspects of human life.

デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術が人々の生活のあらゆる側面にもたらす変化のこと。

DX提唱者:エリック・ストルターマン教授

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

 

出典:DX推進ガイドライン(経済産業省)

DXの定義から見ても、新たにオープン系システムやクラウド上でDXシステムを構築しなくてはいけない、ということはなく、従来の基幹システム上でもDXは実現可能です。システム利用者にとっては、システムのプラットフォームよりも、業務プロセスが根本的に改善されることが重要です。

業務変革をもたらすDX施策の検討

DXのポイントはデジタル技術によるビジネスの「変革」であると述べましたが、具体的に何をすれば良いのでしょうか。各企業の情報システムは異なるため、A社にとっては少しの改善でもB社にとっては根本的な変化となる場合もあります。

そのため、これを満たせばDXと言えるようなシステムの見本はなく、各社の状況に応じて、システムの現状と完成後の「変化の幅」も含めて考える必要があります。

DX施策の検討や発想に役立つ「切り口」をいくつかご紹介します。ここでは、既存のシステム利用者向けの「機能改善」と、新しい利用者にシステムの適用範囲を広げる「範囲拡張」の2つの軸を考えます。

◎機能改善

「量は質に転化する」という言葉もあるように、1週間かかっていた事務が1日でできる等、変化量が大きく根本的に仕事のやり方が変革できれば、現行システムの改善でも十分にDXの条件を満たす「変革」と言えます。 変革をもたらす機能改善のポイントを3つ挙げます。

  • (a) 「業務効率」の改善
    上述のとおり、業務の処理速度が劇的に改善できれば、余裕が生じた時間で別の業務を行うなどのビジネス変革が可能になります。
  • (b)「情報量」の追加
    複雑な情報を効率よくシステムに登録したり、業務で未活用だったデータを可視化したり、といった入出力における情報量を大幅に増やすことも圧倒的な業務改善につながることがあります。
  • (c)データの「即時性」
    情報の種類により緊急度は異なりますが、最新データをリアルタイムで把握することで業務改善や顧客サービス向上に大いに役立つことがあります。例えば、工場の「生産状況」や物流の「配送状況」などは、一般的にリアルタイムで可視化し共有する効果が高い、と言えます。

◎機能拡張

基幹システムには様々な利用者がいます。今までシステムを直接使っていなかった部門に利用者の範囲を広げることは、業務変革をもたらす最もわかりやすい方法です。

  • (d) 「社内部門」への展開
    経営者や営業部門が、売上や受注などの営業情報を基幹システムから直接参照したり、工場、物流倉庫、店舗など本社以外の現場で基幹システムに登録を行ったりすることで、情報の流れが速くなり、根本的な業務改善につながります。
  • (e)「得意先」サービス改善
    基幹システムで保有する出荷情報や在庫情報を得意先に提供する、Web EDIで得意先からの注文を受け付ける、などにより、お客様への新たなサービスを開始することができます。

IBM i のモダナイゼーションによる業務変革

IBM iの入出力画面のモダナイゼーション(GUI化/Web化)は、DX推進のための業務変革に非常に有効です。特にGUI化/Web化のもたらす3つの効果、 1. ユーザーインターフェース(UI)改善、2. システム連携の促進、3. モバイル端末の活用 が、上記の (a)~(e)にどのように役立つのか見ていきます。

1. ユーザーインターフェース(UI)改善

IBM i基幹システムをGUI化/Web化することで様々なメリットがあります。照会系画面の使い勝手は格段に向上し、更新系画面でも複雑な生産計画情報を基幹システムに直接入力するなどの成功例があります。経営者・営業などの社内部門や得意先に提供するサービスでも従来のグリーン画面ではなく、GUI/Webのシステムが望まれます。

2. システム連携の促進

IT環境が複雑化する中でオープン系やクラウドなど様々なシステムの利用が進んでいます。基幹システムと他システムを連携することで、二重入力廃止による業務の効率化やデータ整合性の維持、画像などオープンDBデータの取り込み、リアルタイムな情報更新、など多くのメリットがあります。また、他システム連携により社内部門、得意先への新たなサービス提供が可能となります。

3. モバイル端末の活用

どこでも持ち運びできるモバイル機器をIBM i基幹システムと直結することで、いつでも最新のデータを入手することが可能になります。営業向けスマホシステムや、工場、店舗、物流倉庫向けのタブレットシステムなど、IBM iのモバイル活用による成功例が数多くあります。

さいごに

本コラムでは、DXの定義、DX施策の着眼ポイント、IBM iのモダナイゼーションがDXの実現に役立つ理由、等について述べて参りました。 重要な企業情報の宝庫であるIBM i 基幹システムを有効活用すれば、DX=業務変革につながるシステム改善は充分に可能です。

本稿でご紹介したDX施策検討の流れを再度まとめます。

  1. ビジネス変革をもたらす「システム改善ポイント」の発見
    発想のヒント:圧倒的な機能改善(業務効率、情報量、即時性)、利用者の拡張(社内、社外)
  2. 「システム改善ポイント」を実現するために「必要な要素」を決定
    発想のヒント:ユーザーインターフェース改善、モバイル端末利用、など。
  3. システムに「必要な要素」を実装するための方法を検討
    発想のヒント:新規システムの追加ではなく、既存IBM iシステム上で実装できないか。

弊社ミガロ.では、UI改善はもちろん、システム連携やモバイル活用を効率的に行うためのIBM iのGUI化/Web化開発ツールを取り揃えております。ご興味がありましたら以下の関連情報をぜひご参照ください。本稿が、IBM iを活用してDXを実現するためのご参考になれば幸いです。

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