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価値を最大化しリスクを減らすモダナイゼーション5つのステップ


本記事は「IBM Systems Magazine」の許諾のもと、原文を日本語化するとともに、一部再編集したものとなります。原文をご覧になりたい方は下記よりアクセスしてください。
原文タイトル:5 Modernization Steps to Maximize Value and Reduce Risk
原文著者: Emmanuel Tzinevrakis

 

2018年10月 エマニュエル・ティジネフラキス

アプリケーション・モダナイゼーションはIBM iを使っている企業にとって最新の話題であり、その理由は皆が知っています。企業は機敏である必要があり、そのアプリケーションは進化するビジネスニーズを満たすために状況に合わせて変化する必要があります。システムは完成してから長い年月を経ており、インターフェースやプロセスは時代遅れでデータにアクセスすることは困難です。スキルのある人材の不足は、より多くのプログラマーが退職するにつれて大きな問題になってきています。モダナイゼーションへの取り組みが遅くなればなるほど、何かがうまくいかなくなり、ビジネスの成長が遅くなるリスクが高くなります。これは、多くのCIO、特にIBM iを使用している企業にとって新しい領域です。なぜなら、レガシー環境を本当にモダナイズするために必要な変更は、事実上システムの転換だからです。

 

挑戦状を叩きつけろ

モダナイゼーションは必ずしも難しくはありません。しかし、適切な計画がなければ複雑でリスクを伴います。とりわけ異なる技術に変える場合にはそうです。そして、それはビジネスの多くの側面に関係しているので、そのスコープが重要である可能性があります。

レガシーアプリケーションがビジネスに緊密に統合されているのは両刃の剣です。その機能はビジネスにとても役立ち、競争優位性をもたらすかもしれませんが、それが変化するニーズにまで及ぶのは難しいかもしれません。

リスクを抑えつつ迅速に結果を出すために、モダナイゼーションを行う方法を決定することが課題です。私の経験によれば、組織はさまざまなニーズを持っており、一つの解決策ですべてのニーズに応えることはできません。1つのパッケージが、ビジネスの中核となるすべてのニーズに対応することは滅多にありません。あなたの会社のカスタムビジネスソフトウェアが当初開発されたのは、それが理由です。ソフトウェアの書き換えにはかなりの時間とリスクを伴います。システム全体にわたってビジネスルールを複製しようという試みは難しいプロジェクトになる可能性があります。最良のアプローチは、複数のモダナイゼーション・テクニックをビジネスニーズに合わせて組み合わせることです。

 

価値は報われる - 成功のための5つのステップ

数多くの大規模なモダナイゼーション・プロジェクトを経験し、その中でいくつかの教訓を学んだ後、私は成功が以下の5つのステップで決まることに気付きました。

  1. 投資対効果を立証する。

ビジネス上モダナイゼーション・プロジェクトが必要な理由を明確に特定することから始めます。取り組みの中で投資対効果の検討がなされれば、モダナイゼーションは成功するでしょう。モダナイゼーションは技術だけではできません。ビジネス上の利害関係者を引き入れるのが遅すぎたために、早々に脱線してしまったプロジェクトを私は見てきました。ROIを決定するために、ビジネス目標を理解し利害関係者の賛同を得る必要があります。現実的で測定可能なビジネス価値をモダナイゼーションに結びつけることによってプロジェクトを正当化しましょう。現在の事業予算は、モダナイゼーション・プロジェクトのコストよりもはるかに少ないことに留意してください。

  1. 発見プロセスを使用して、あなたの会社の現状を理解し、開始するプロジェクトを決定する。

すべてのアプリケーション・ポートフォリオの中のモダナイゼーション候補を全部調べ、それらを複雑さ、スコープ、リスクおよび価値に基づいて評価します。アプリケーションのモダナイゼーション・アプローチを決定し、書き換え、パッケージへの置き換え、モジュール化または自動変換など様々なアプローチを一つ一つ検討します。コアビジネス・アプリケーションは、書き換えの対象に適しているかもしれません。これらはあなたの会社の競争優位性を提供するアプリケーションです。可能な限り自動化されたプロセスを使用します。アプリケーションをパッケージに置き換えるというのは、コモディティー・アプリケーションに対する堅実なアプローチです。

このステップの最終部は、リスクを低く抑えるためにビジネスにすぐに役立ち、既存のアプリケーションを活用できる機会である「容易に解決できる課題」を特定することです。これがパイロット・プロジェクトになります。

  1. レガシーアプリケーションとモダナイズされたアプリケーションの統合をサポートする現代的アーキテクチャーを構築する。

可能な限り自動化します。アーキテクチャーはあなたの会社が現在保有しているものを活用し、現在および将来他のシステムと統合するのに十分な柔軟性を備えていなければなりません。完全に異なるアプリケーションが同じ環境に存在し、データベースからデータアクセス、ユーザー・インターフェースそしてAPIレイヤーまで、アーキテクチャーのすべてのレイヤーで相互に統合できるように、アーキテクチャーは個々にモダナイゼーションをサポートする必要があります。アーキテクチャーは、変換フェーズのために新旧のアプリケーションを参照することも、現代のインフラストラクチャーに適するように恒久的な設計コンポーネントにすることもできます。

このことは、混乱の最小化とリスクの軽減を保証するのに役立ちます。なぜなら、このお陰で新しいシステムの開発や変換が行われている最中に、ユーザーやレガシーアプリケーションが活動し続けられるからです。モダナイゼーション環境は、コード変換からDevOpsさらにはテストに至るまで、可能な限り多くの自動化もサポートしなければなりません。

  1. モダナイゼーションのロードマップを設計する。

現代のアーキテクチャーは、一定の間隔で目に見える測定可能な成果を伴う段階的なロードマップを可能にします。ロードマップを設計する際には、ツール、スキル、専門知識、言語、投資、タイムライン、そして現在の状況から目標とするアーキテクチャーに変換するためのアプローチを組み込んでください。期待される成果と恩恵も忘れずに含めてください。

  1. パイロット・プロジェクトから開始し、ロードマップを実行に移す。

私の経験では、モダナイゼーションに対するアプローチとして、概念実証よりもパイロット・アプローチの方が望ましいと言えます。パイロット・プロジェクトは、小規模なアプリケーションつまり使用可能な大規模プロジェクトの一部分を実現するのに対し、概念実証プロジェクトは一般的に価値が限定的で通常は廃棄されます。パイロット・プロジェクトは、目標とするアーキテクチャーを知らせ、進化させ、プロセスとツールをテストし、強力な開発チームを構築します。最も重要なのは、それが成功の可能性を増すことです。このことは、利害関係者の信頼を得るためには重要です。

 

モダナイゼーションのアプローチは柔軟に

すべてのステップの鍵は柔軟性です。特定のニーズに合う場合にはその各アプローチを使用し、アプリケーション・ポートフォリオ全体では複数のアプローチが必要かもしれないことを理解しましょう。収益が高い価値のある事にお金をより多く使いましょう。より大規模なモダナイゼーション・プロジェクトを継続することへの承認を得るためには、最初のプロジェクトの成功が重要です。快適な場所を見つけ、そこで立ち止まってはいけません。たとえば、ユーザー・インターフェースとユーザー・エクスペリエンスのモダナイゼーションは、ユーザーに前向きな影響を与える迅速で目に見える具体的な結果をもたらします。モダナイゼーションを継続することにより、その改善されたインターフェースを介して現代的なデータベースやプロセスにアクセスすることができます。

最後に、モダナイゼーションの専門家を身近に置くことで、リスクが軽減され、既存のスタッフの混乱が最小限に抑えられることを忘れないでください。モダナイゼーションのスキルは高度に専門的である可能性があり、大半の企業は社内に必要なリソースすべてを保有しているわけではありません。自分のキャリアの中で、あなたが大規模なモダナイゼーション・プロジェクト行うのは1回だけかもしれません。専門知識が少しあれば、プロジェクトを成功に導く助けとなる可能性があります。

 

 

 


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