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『POWER iAP on i』がつなぐIBM iとintra-martの未来 セミナーレポート


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2016年9月14日、ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社主催「『POWER iAP on i』がつなぐIBM iとintra-martの未来 ~IBM iとの基幹システム連携によりスピーディーなプロセスを実現~」と題したセミナーが、日本アイ・ビー・エム株式会社セミナールームにて開催されました。
intra-mart(イントラマート)は、4800社の導入実績と、9年連続のワークフロー市場シェアナンバー1ということもあり今回のセミナーも注目度が高かった様子。当日の会場には100名を超える来場者で盛況な様子を見せていました。

POWER iAP on iのネーミングに込められた意味

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本セミナー最初の登壇者は主催のゼネラル・ビジネス・サービス株式会社 代表取締役 宮下克昭氏。挨拶から始まった宮下氏は冒頭、『POWER iAP on i』という製品のネーミング経緯について説明。「IBM Power SystemsのIBM iというコンピューターのなかに「iAP」(イントラマートアクセルプラットフォーム)が埋め込まれていることを意味し、IBM iとiAPを融合させ、活用していくソフトウェアとしていく狙いがそこには込められている、と明かしました。
また、宮下氏は製品の誕生背景について、「IBM iのオープン標準化への対応というニュースを耳にしたとき、オープン化は大きな価値をもたらすと考えました。IBM iで稼働するintra-martが可能かどうかを検証し、オリジナルのintra-martのアクセルプラットフォームがIBM iでも使えることが検証の結果、現実的なものに。その結果を受け、『POWER iAP on i』としてリリースすることになりました」と宮下氏にとって自社の夢を込めた製品とも言える『POWER iAP on i』について思いの丈を語りました。

IBM iでintra-martを活用することでの恩恵

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続いては「POWER iAP on iとは ~IBM iとintra-martで業務の可視化と効率化を実現!~」と題し、ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社 サービス統括担当部長 intra-mart認定エバンジェリスト 恩田将氏が登壇しました。恩田氏は、ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社が、日本アイ・ビー・エムのマーケティング部門が独立して誕生したという経緯を踏まえ、IBM iに強い会社であると強調。IBM iとintra-martのシナジーによる効果の大きさについてクライアント各社に提案を重ねているとのことでした。

その後、IBM iの運用の容易さや、パフォーマンスの高さ、30年近く前のプログラムが動作することなどのメリットを紹介。さらに、intra-martに関し「フレームワークとして重要な機能がたくさんあります。スクラッチで開発するための基盤というイメージが強いかもしれませんが、サードベンダーのパッケージもたくさん用意されており、自分たちで開発する以外にいろいろな選択肢があります」と利点を解説しました。また、intra-martには、「開発ツール」「ワークフロー」「総合プラットフォーム」の3つが存在することが大きな特徴のひとつということで、実際の画面をスクリーンに投影したデモも実施。参加者にその使い勝手の容易さを直感的に伝えていました。

最後に、「POWER iAP on i」のメリットとして、「『POWER iAP on i』をひと言で表すと、IBM iで動くintra-martです。intra-martの標準パッケージではIBM iとは連携ができないものの、改修したモジュールが組み込まれている『POWER iAP on i』を利用することで連携を可能にします。その連携による、最大のメリットはオールインワンということ。環境ごとに複数台のコンピューターを用意せずとも、1台で動かすことができることは業務効率化に直結することでしょう」と語りました。また、POWER周辺のテクノロジーも年々進化を遂げており、それを有効活用することは大きなメリットになりえるという点も合わせて解説していました。

「intra-martは年3回、アップデートされ新しい機能を追加しています。アップデート時の機能追加はオープンソース関連の最新技術トレンドを中心に選定。IBM iでintra-martを活用することで、これらの恩恵を受けることができます」と強調しました。最後に、RPGを読み込んで画面に返すことがシームレスにできる新機能「RPGコネクタ」が近日中にリリースされることを発表し、今後の展開に期待していてほしいとして話を締めくくりました。

基幹業務の機能や情報をそのまま使えて連携できる

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恩田氏の講演の次は「intra-martは何をIBM iユーザーにもたらすのか」と題した、日本アイ・ビー・エム株式会社 システムズ・ハードウェア エバンジェリスト 安井賢克氏による講演。

IBM iを活用することのメリットを一通り解説したあと、話はSoR(System of Record)とSoE(System of Engagement)の連携の重要性へ。ITはその当初、SoRのみの役割だったが、近年はSoE分野での活用が広がっているとし、基幹業務となるSoRは今後より一層、SoEとの連携が進んでいくだろう、と見解を述べました。また、SoR、SoEそれぞれメリットが異なり、前者は資産継承性がメリット、後者はオープン化であるとし、この両方のメリットを活用できるプラットフォームがIBM iであると強調しました。

「基幹業務はIBM iの従来のライブラリー型のファイルシステムで、intra-martは区画を区切った空間のオープンソース環境で動作します。IBM iとintra-martのSoR環境をつなぐモジュールを、GBS(ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社)はパッケージのなかに組み込んでいます」とし、intra-martを介することでIBM iにおけるSoRとSoEの連携がシームレスに実現すると 解説。また、IBM iに従来からあるRPG、COBOLとintra-martの連携についても、「intra-martの機能は階層型になっています。いろんなコンポーネントがあり、その上にビジネスオペレーションの階層があり、そして、各種のアプリケーションがあります。これがintra-martの構造ですが、このコンポーネントの層でIBM iのRPGプログラム、もしくはDB2にアクセスできるようなモジュールをGBSが用意しています」とIBMとGBSの連携による協力体制が万全であることを訴えました。

最後に、IBM iに関するニュースとして、プロセッサーチップPOWER 9の発表をピックアップ。アメリカのIBMにおいて、POWER 9を搭載した新サーバーの開発が進行中であることが報告されました。また、そのほかにもアメリカのエネルギー省に収めるスーパーコンピューターとしてPOWERサーバーが採用された話や、現在、世界最速といわれている中国のスーパーコンピューターをPOWERが抜くことになるなど、製品のプレゼンテーション以外にも興味深いトピックスを聞くことができた講演となりました。

IBM i × intra-martで無限に広がるビジネスの可能性

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セッションの後半、「intra-martアプリケーションシリーズのご紹介」と題する講演に登壇したのは、株式会社NTTデータイントラマート セールス&マーケティング本部 チームリーダー 滝澤 篤氏。intra-martにはサーバーにインストール後すぐに使えるアプリケーションが多数用意されており、システム連携ができるといい、「アクセルコラボレーション」などのアプリケーションに関しデモ画面を交えて紹介しました。また、対応アプリケーションは今後も拡充していく予定とのことで、今後の展開が注目されます。

intra-martはNTTデータイントラマートだけでなく、さまざまなパートナーが便利な機能を支援していること大きな特徴と言えます。そのパートナーの中から今回の講演では、イアス株式会社、アスクラボ株式会社、株式会社テスクの3社が登壇しました。
まず、intra-martの文章管理システム『QuickBinder for iAP』に関し、さまざまな文書管理に関する機能を備え運用性を向上しているメリットについてイアス株式会社が解説。続けて営業活動支援パッケージ『PROナビ』についてはアスクラボ株式会社より、いわゆる有名どころのSFAと違い、現場視点で設計された点や組織としての営業展開を見据えた機能などの優位性を強調していました。そして最後の株式会社テスクからは中堅企業向け販売管理パッケージ『GROWBSIII』を紹介。中小企業の煩雑な業務に特化した特徴などの要所を短い時間ながら解説しました。
今回紹介された3製品をはじめ、IBM iの担う基幹業務との連携が可能なアプリケーションが充実しているintra-mart、その連携は業務のさまざまなところで恩恵をもたらすのではないでしょうか。

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講演の最後は、ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社 執行役員ソリューション事業部長 黒岩城氏による終了の挨拶。今回のセミナーの重要なポイントとも言える『POWER iAP on i』がIBM iの資産をそのまま利用できる点を改めて強調しました。そして「これからも次々とIBM iで動作する製品が増えていくことで、今までとは異なる世界になっていくでしょう」とし、セミナーを締めくくりました。

『POWER iAP on i』により、intra-martというアプリケーションフレームワークがIBM iでネイティブ上で動くことになるメリット。それは想像できるだけでも大きいように考えていましたが、実際に関係者の方の話を聞くことでより一層実感することができました。過去のソフトやデータ資産をそのまま新しいアプリケーションなどと連携していけること、そしてIBM iが誇るセキュリティーの堅牢性は多くの企業に大きな恩恵をもたらすのではないか、という期待が高まります。
また、途中の安井氏の話にもありましたが、POWER 9という新しいCPUや続く新サーバーが今後登場していくことで両者の連携による可能性がより一層広がっていくことが期待され、今後の展開に注目が集まります。

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