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IBM i World 2016
「iが創る無敵の企業力」 イベントレポート


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去る2016年6月17日、「IBM i World 2016 ~iが創る無敵の企業力~」と題し、日本アイ・ビー・エム株式会社主催による、IBM iユーザー向けのイベントを実施いたしました。本記事はそのイベントの講演3本のうち、前半の2本についてiCafe編集部がレポートしました。
イベントの当日、秋葉原のコンベンションホール内の会場は急遽追加の席を設けるほどの盛況ぶりで300名近くの方がご来場。IBM i 7.3をリリースして以降、初の大型イベントでもあり、注目度の高さを感じることができました。

※ページ最下部に本イベントのセミナー資料がダウンロードできるページへのリンクがありますのでご活用ください。

歴史に裏打ちされたIBM iテクノロジーが実現する
「モバイル」&「アナリティクス」対応

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IBM i World 2016における最初のセッションは日本アイ・ビー・エム株式会社IBMシステムズ・ハードウェア事業本部Power Systems部長である、久野 朗氏が登壇。開会の挨拶を終えたあと、まず最初に取り上げたのが、日経コンピュータの顧客満足度調査での受賞について。2015年9月3日号掲載分と少し古い情報でありながらも、IBM iは「データベースソフト」として1位、「ミッドレンジサーバー部門」で18年連続となる1位とダブル受賞を果たしました。この受賞に関し、ユーザーそしてビジネスパートナーの皆さま方の支えあってのものであり、この数字に決して満足することなく、2016年もそれ以降も引き続き支持が得られるよう最善を尽くしていきたい、と謝意と決意を述べました。

続いての本題はまず、「モバイル」から。IBM iで担っている基幹業務とモバイルデバイスを連携することによる可能性を自動車会社、物流会社、鉄鋼メーカーの実際の事例をもとに説明。それぞれの会社の基幹業務部分で稼働しているIBM iとモバイルデバイスの連携は新たな高付加価値を生み出すものとし、IoT時代を迎えるにあたりこうした可能性はまだまだ多く眠っている、と未来のビジネスチャンスを示唆しました。

続けてモバイルデバイス導入における課題を「初期/運用にかかるコスト」、「現場のリクエストへの即時対応」、「セキュリティー」とし、そのいずれもIBM iであればすべて解決できる点を強調。中でもコスト面については、TCOの観点から昨今IBM iで進むオープン化対応や、オールインワンパッケージであることの優位性、そしてアプリケーション資産の継承がもたらす恩恵など、他のOSと比較してもコストを抑えることができる理由についてスライドとともに解説しました。

モバイルの次のテーマは「アナリティクス」。こちらもモバイル同様、最初のスライドは導入事例から。IBM i上のDB2 Web Query(以下Web Query)による分析を実施した結果、製品の品質が向上したエピソードでは、参加者の方が思わずメモを取る姿が印象的でした。

続けてアナリティクス最初の話題として、Web Queryにフォーカスし、以下4つのメリットを紹介していました。

  • ・ 充実のレポーティング機能を、カンタン操作で。
  • ・ DWHから分析ツールまでオールインワン。
  • ・ 他社データ分析ソフトにくらべて、とても経済的。
  • ・ データベースは、爆速・ラクラク運用。

中でも4つめのメリットとして挙げた「爆速・ラクラク運用」についてはプロセッサーとアプリケーション、ドライブの関係性を図示化することでIBM iの大きな特徴のひとつである単一レベル記憶や2014年に登場したPower 8プロセッサーなど、長い歴史で連綿と積み上げてきたテクノロジーが大きなポイントであるという点が理解しやすくまとめられていました。
ついでIBM i 7.3の新機能である、「テンポラル表」やOLAP関数の実装など、アナリティクス機能を更に強力に推進するDB2 for i のテクノロジーを解説。そしてPower8プロセッサーを中心とした、現状のIBM iにおいて、あるべき姿のアーキテクチャーの解説、オススメの構成「i4u」の概念図を用いた説明など、話は進んでいきました。

スライドを複数枚利用して、特に丁寧に解説したのがRPG周辺です。モダナイゼーションに伴う「見える化」のためのツールについて解説。続いて急速に認知度が高まりつつあるフリーフォームRPGの話ではBASICとの実際のコードを並べて比較することで、これまでのRPGとはもはや別物とすら言えるフリーフォームRPGの親しみやすさを大きくアピールしていました。

残り時間も短くなってきたラストには、ロードマップをもとにIBM iの今後の開発予定を提示。また、Powerプロセッサーは次世代バージョンの開発に数千億円規模の投資をおこなう予定とのことで、IBM iがこれまで以上に今後も進化を遂げていくだろうことを期待させてくれるものでした。

久野氏と児玉氏による絶妙な寸劇に会場も釘付け
笑いの中で学ぶ、IBM iを用いたデータ分析

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休憩を挟み始まった次のセッションも先に講演した久野氏が児玉氏を引き連れて再度登壇。本セッションはIBM iのデモセッションという位置づけで、久野氏と児玉氏がそれぞれ「お客さま役」と「セールス役」に扮し演じることで、IBM i の新機能を実際の利用シーンで解説するというユニークな企画。二人の絶妙なコンビネーションや時折ポンと出てくる久野氏のジョークが会場内で笑いを生み出し、終始和やかな雰囲気でセッションは進みました。
セッションの合間にはところどころ、スライドから画面を切り替え、実際にアプリケーションを動かし、処理結果を表示することで、「テンポラル表」やOLAP機能など、言葉だけでは実感が掴みづらい機能をリアルな動作を確認することができ、会場来訪者の皆さまも映し出される画面に釘付けとなっていました。セッションの最後では今回作成したデモアプリケーションの裏側となる構成概要を紹介しました。Bluemix上のNode.jsで作成されたアプリケーションとIBM iがどのように連携しているのかを例示。オールIBM iのオンプレミス型だけでなく、ハイブリッドクラウド型の構成も対応可能であり、その柔軟性こそがIBM iのポイントであることを強調し、セッションを終了しました。

iCafe編集部より

今回、初めて参加したセッションでしたが、充実した内容だったにもかかわらず説明のテンポも早すぎず遅すぎず、IBM iについて濃度高く知識を得ることができました。中でも、スライドの枚数も多かったWeb Queryについては実際に利用できる機能の解説から、「爆速」の裏側まで知ることができ、収穫が多いセッションでした。IBM iと古くからお付き合い頂いている方でも、近年大きく進化を遂げたIBM iがどのように変わったのか、今後どういう未来を見つめているのかを知るためにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

セミナー資料ダウンロード先

以下サイトにてダウンロードすることができます。ご活用ください。
http://www-03.ibm.com/systems/infrastructure/jp/ja/ibmi-world2016-eventdocuments.html


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