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アプリケーションのモダナイゼーション 最初の一歩 アプリケーションのモダナイゼーション 最初の一歩
2020.01.30

iBIアライアンス提供 「アプリケーションのモダナイゼーション 最初の一歩」ー第2回 ホットスポットー

iBIアライアンスはIBM i 市場における最強の専門家集団として、常にお客様システムのあるべき姿を研究し、技術的な研鑽を重ねています。
参加11社は主軸とする事業領域や得意技術はそれぞれ異なるものの、IBM i への特別な思い入れと市場への強い危機感を共有しています。
そんなグループが今後を見据えて定期的に開催している「勉強会」・・・IBM i の「これから」に必ず役立つ技術を習得する場で紹介されている内容の一部を連載形式でご紹介します。

第2回はホットスポットの活用についてご紹介します。

ホットスポットの活用

ホット・スポットとは、左マウス・ボタンのダブルクリックでコマンドまたは機能を実行できる、セッション・ウィンドウの領域の事です。画面上のホット・スポット指定されたエリアで、左マウス・ボタンを押すと、プログラムに制御を戻さずにエミュレータで機能を実行するという機能です。ホットスポットには下記の4つがあります

  • URLホット・スポット
  • ファンクション/数字ホット・スポット
  • マクロ・ホット・スポット
  • コマンドの指示と選択

ここではACSで新たに追加された「URLホットスポット」と以前からあった「ファンクション/数字ホット・スポット」を紹介します。

1.ファンクション/数字ホット・スポット

このホットスポットはACSが登場する以前からありました。既に活用している方もいるかと思います。これはファンクションキーを押す代わりにマウスで操作が可能となります。

詳細はヘルプをご覧いただくとして、まずは、「PFnn」「FPnn」「Fnn」「nn」のいくつかにチェックをいれて、「3-Dボタンで表示」にチェックを入れてOKしてみてください。画面上に反転された部分が表示されたと思います。この部分がホットスポットのエリアとなります。

「PFnn」「FPnn」「Fnn」「nn」のどれにチェックを入れるかによって、反転部分が変わります。

この反転部分にマウスカーソルを移動すると、カーソルの形が「指さしカーソル」に変化し、クリックで機能を開始する事ができます。

「3-Dボタンで表示」のチェックを外すと反転表示は無くなり、カーソルの形も変わりませんが、ホットスポットの機能は活きています。但し、クリックではなく、ダブルクリックする事になります。

ファンクション説明の記述方法によりますが、ユーザー・アプリケーションでも有効となるので、プログラムの修正を行わなくても、ファンクションキーの代わりにマウスを利用する事が可能となります。

次にご紹介する「URLホットスポット」は、プログラム機能の修正は不要ですが、表示されるデータにより利用できるもので、外部プログラムを起動する事ができる機能です。

今までブラウザのURLやメールアドレスなどをコピー&貼り付けして起動していたものを連携起動する事が可能となります。

2.URLホットスポット

この機能はACSとなってから追加された機能です。「ホット・スポットのセットアップ」ウィンドウの「URLをホット・スポットとして表示する」は初期値でチェックが入っています。

<ブラウザ連携の例>
URLホットスポットとして認識された文字列は、カーソルの形が変わり、クリックする事で標準ブラウザで該当URLを表示する事が可能となります。

<メールクライアント連携の例>
メール・アドレスのホットスポットとして認識された文字列にカーソルを合わせてクリックする事で、メールクライアントの新規作成ウィンドウの宛先に、該当アドレスが入った状態で起動されます。メールアドレスの一覧から、メール送信したい場合に大変便利な機能です。

URLホット・スポットには、ブラウザやメールクライアント以外にもファイルの拡張子で標準プログラムと指定されたクライアントプログラムを起動する事ができます。

<ファイル表示の例>
IFS内に保管された画像データを開く例です。IBM i のIFSパスからファイル名までを画面で表示し、先頭にfile:を付ける事でホット・スポットと認識させる事ができます。この場合Jpeg画像に関連づけされたWindowsフォトビューワーが開きます。

URLホットスポットはプログラムに制御を戻す事はありません。従って、外部の連携プログラムが起動されても、アプリケーションは同じ画面でとどまっています。ホットスポットは他にも色々な機能があります、興味のある方はへプルを参照して、チャレンジしてみてください。

※ホットスポット設定画面のヘルプから抜粋

・URL ホット・スポット

Web サイトには、画面に表示された URL をクリックして接続します。URL をホット・スポットとして表示するURLを下線、ボタン、または標準ホット・スポットとして表示できます。下線タイプまたはボタン・タイプを選択した場合、ホット・スポットをシングルクリックすると、新しいブラウザー・ウィンドウで URL が開きます。標準ホット・スポットの場合は、新しいブラウザー・ウィンドウで URL を開くには、ダブルクリックが必要です。以下のプロトコルを使用する URL に対してホット・スポットを表示することができます。

http
https
www
mailto
ftp
file
gopher

URL をホット・スポットとして表示する」はデフォルトで選択されます。

・Mailto:

メール ID は「mailto:」接頭部が付いている場合はホット・スポットになります。「mailto」接頭部を除去して、メール ID をホット・スポットにします。

しかし、「.」および「@」が入った有効な E メール ID が表示スペースに入力された場合、それは有効なメール ID と見なされ、強調表示されます。そういったメール ID をクリックすると、インストール済みのメール・クライアントが起動されます。

スペースがメール ID の区切りになります。

たとえば、abncdeff@sdfsf.com と入力した後に文字を入力し続けると、スペースを入力するまでのストリング全体が強調表示されます。

※本連載はIBM i 専門誌i Magazineに詳細版が掲載されます。ぜひそちらもご購読くださいませ。

<ご寄稿>
株式会社 アイエステクノポート
本社:〒105-0012 東京都港区芝大門1-3-4 ラウンドクロス芝大門 8階
設立:1990年7月17日
事業内容:IBM i 搭載Power Systems(System i,i5,iSeries,AS/400)向けパッケージ・ツールの開発・販売(UT/400,SS/Tool,S/D Manager)、IBM製品の販売、アプリケーションソフトの開発・販売、情報システムのコンサルティング、情報システム運用・保守、インターネット/イントラネット構築

URL:www.istechnoport.co.jp

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